●畑 雅也(Masaya Hata)さん
岡山県出身。大阪府内の大学を卒業後、クイーンズランド工科大学院に留学しビジネス修士卒業。
商社、外資系IT企業を経て、現職の株式会社AWAKE GATEに入社。役員候補として法人営業や経理財務などファイナンス領域を担当。

ビジネススキル×セルフブランディングで成長をトータルプロデュース


―おしゃれなラウンジですね!何をやっている会社ですか?
ライフスタイルに関わるサービスを手掛ける会社で、このCOLORS LOUNGEもそのひとつです。

会員はラウンジを自由に利用でき、さらにプロのアーティストによるボディメイクやヘアメイク、スタイリングなどのセッションも受けられます。

トレーナー監修のデリバリーサービスもあって、例えば、ラウンジでトレーニング後にデリバリーをオーダーする、という使い方もできますね。

実は僕も、もともとカスタマーとしてサービスを利用していました。そのお陰で身だしなみも変わってきて…昔と全然違うでしょ(笑)。


―た、たしかに垢抜けましたね…!COLORS LOUNGEの力、すごいです。
その他、人材育成事業があります。ポテンシャルのある若者が希望のキャリアを実現できるよう育成し、企業に紹介します。

夢があっても、成功させるための実力が必要ですよね。そこで、受講生の現在のビジネススキルをデータ化してカリキュラムを組み、目標達成をサポートします。

座学だけではなく、提携企業で実務経験を積むことができ、実践的な点が特徴です。

僕の仕事は、カリキュラムの講師や提携企業の開拓など多岐に渡ります。

この事業には立ち上げ段階から関わっていて、最初は受講生を受け入れてもらうため、自分が提携先で働き成果を出すというミッションもありました。最近は、企業から「もっと受講生が欲しい」という声もいただいています。

受講生はCOLORS LOUNGEも利用可能。ビジネススキルだけではなく、ラウンジで見た目を磨けて、セルフブランディングが実現できるようになっています。
―普通のスクールや人材紹介会社とは違い、自分をトータルでプロデュースできる環境は大きな魅力ですね。

公務員志望から一転!オーストラリア大学院留学を決めた理由


―留学前から今のようなキャリアを描いていたのですか?
全然!もともと、大学を卒業したら地元に帰って公務員になろうと思っていて。

大学に入ったばかりの頃は公務員試験の準備もしていました。

赴任先の父を見て、世界を意識するようになった

―海外を目指すようになったきっかけは?
中国に赴任していた父を訪ねたことです。20歳の時で、初めての海外でした。

当時は海外や語学にあまり興味がなくいやいや行きましたが(笑)、日本とは異なる環境で現地の人たちと渡り合う父を見て「すごいな」と。

これをきっかけに大学の留学制度を利用し、1年間メルボルンへ語学留学に行きました。

メルボルンで感じたグローバルスタンダード

メルボルンで感じたのは、日本人と他国のアジア人のモチベーションの違い。

日本人は「英語ができれば良い」という人も多かったですが、一方で外国人は、英語でさらに専門的な分野を学ぶことを見据えていたのが印象的でした。

こうした意識に影響を受けて、自分もビジネスレベルの英語と専門性を身に付けようと、大学院留学を決意しました。

―留学先としてクイーンズランド工科大学院を選んだ理由を教えてください
ビジネスを実践的に勉強できるという評判を聞いたからです。大学で経済学部だったので、大学院ではビジネスを専攻しようと思いました。

日本の大学は、学部の延長で大学院に行くという人も多いですが、クイーンズランド工科大学院には、既に社会人経験を積み、自分のビジネスを拡大するため学びに来ている大人の学生がたくさんいて。

そういう人たちに囲まれて刺激を受けながら勉強できたことが、今のキャリアに繋がっていると思います。

帰国後はグローバル人材として活躍、そして役員候補に


―就職活動はどのように行いましたか?
新卒で入社した会社は、留学中に現地で出会った中村さんからの紹介でした。クイーンズランド工科大学院の日本人学生の間で「すごい日本人がいる」と噂になっていた方です。

当時中村さんは、現地の会社で働きながら就活相談やセミナーを開催していました。そこで僕も就職の相談に乗ってもらうことに。

その過程で、留学後は商社に入社しました。鉄の原材料の輸入を行う鉄鋼部門のルート営業として、海外とのやりとりも経験しました。
―グローバル人材として活躍されていたのですね。
ただ、長年勤める社員が多い大企業で、会社のキャリアパスがある程度決まっていました。入社から1年経つと、今後10年間の仕事が見えてきて。

「自分は、これからずっとこの仕事に人生を捧げられるか?」と考えた結果、退職して転職活動を始めることを決断しました。

海外エージェントからの連絡で、外資系IT企業に転職

―転職活動について教えてください
最初は、それまで関わっていた鉄鋼業界への転職を考えていました。日本の転職エージェント経由で内定も獲得しました。

ところがある日、何気なく登録していたLinked In経由で、海外の人材エージェントから連絡があって。そのエージェントから紹介されたのが、2社目に入社する外資系IT企業です。

世界の50ヶ所以上に拠点があるノルウェーの会社の日本支社ですが、当時のオフィスは雑居ビルにありました。

面接に行った時も、受付はないし、扉を開けたら外国人がたくさん働いているし、「なんだこれは」という状態(笑)。

面接官のアミットさん(後の上司)のインパクトも強烈でした。日本人とインド人のハーフの方なのですが、まず、やたら声が大きい(笑)。そして、ペラペラの日本語で完璧なギャグを飛ばします(笑)。

―真ん中の方ですね。見るからに面白そうな方です(笑)

外資系やIT系の企業で働くことは考えていませんでしたが、情熱に溢れるアミットさんに魅力を感じました。

さらに、IT製品の日々アップデートされるという点にも、鉄鋼にはないスピード感と可能性を感じて入社を決めました。

主な業務は、法人向けソフトウェアサービスの新規営業。自由な社風でしたが、世界中の社員の売上ランキングがリアルタイムで出るなどシビアな面も。

また、営業だけではなく人事も兼任しました。

アジアに行きヘッドハンティングを行ったり、入社から半年後にはプレイングマネージャーとしてマネジメントも学べたり、成長機会が多かったです。
―その後、今の会社に転職したきっかけは?
現職の先輩(COO)ともともと友人で、会社のことも聞いていました。

先ほどお話しした人材育成事業の構想を聞いた時に「やりたい!」と思い、入社しました。

会社のハーレー部でハワイ旅行!最高の環境で、仕事も遊びも全力投球


―役員候補として責任ある立場で仕事をしています。忙しいのでは?
でも、しっかり遊んでますよ!社内に色んな部活があり、その1つのハーレー部がきっかけでバイクに乗るようになりました。

ハーレー部の仲間とは毎年ハワイに行き、バイクで走っています。これを活かして新しいビジネスを創るのも面白そうだなと。
―遊びをビジネスチャンスに変えるなんて、わくわくしますね!
今の会社では「その人ができること、やりたいことを組み合わせてビジネスを創る」ということを大切にしているので、こういう発想ができるのかもしれません。

例えば、元タクシー運転手の人にはデリバリーや会社の送迎を任せたり、カフェ経営を目標に人材育成プログラムに参加した人には、弊社のカフェのオーナーになってもらったり。カフェのオープンに向けて、みんなで内装を作ったことも良い思い出です。
―素晴らしい会社です。
今以上の環境は絶対にないと思っています!今年で30歳になりますが、やりたいことがたくさんあります。30代は何をやってやろうかと思うと楽しみです。

留学中は、人とのつながりを大切に

―畑さんにとって留学とは?
留学中はたくさん勉強もしましたが、理論以上に、現地で出会った人たちとのつながりが今に活きています。

例えば僕は、クイーンズランド工科大学院で20カ国の人たちに囲まれて授業を受けていていました。所属していたサッカー部でも、日本人は僕だけ。

色んな国籍の人たちと関わる中で、英語にも、コミュニケーションを取ることにも抵抗がなくなりました。

また、就職相談でお世話になった中村さんには、仕事でゲストスピーカーをお願いしたり、前職の上司アミットさんは、今ではビジネスパートナーだったり…

こんな風に出会いが新たな出会いを生み、人と人が繋がっていくと嬉しいですね。

これから留学する方には、部活や就労経験などを通して色んなコミュニティに飛び込み、そこで出会った人たちとのつながりを大切にしてほしいです。

取材後記

学生時代から明るくフレンドリーで、爽やかな笑顔が印象的だった畑さん。今回のインタビューも「久しぶりに話そうよ!」と快諾してくださり、学生の時と変わらない温かい笑顔で迎えてくれました。
いきいきと話す様子から、仕事も遊びも心から楽しんでいることが伝わってきて、こちらまで楽しくなりました。

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